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キャンピングカーの旅行でチャイルドシートは必要?子どもの安全を守るポイント3選

通常の車両と同様に、キャンピングカーでもチャイルドシートは必要です。

キャンピングカーでもチャイルドシートは必要?

キャンピングカー チャイルドシート

チャイルドシートは法律で義務付けられています

チャイルドシートに座らせると子どもが嫌がる、泣いてしまう…。ご家庭によって様々な理由があると思いますが、法律上チャイルドシートの着用は必要です。

道路交通法第71条の3 第3項により、6歳未満の子どもを乗せる際には原則チャイルドシートの使用が義務付けられています。キャンピングカーも例外ではありません。

 

自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。

引用元:e-Gov法令検索、「道路交通法 第71条の3」
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105#Mp-Ch_4-Se_1-At_71_3(2025-11-20)

 

「キャンピングカーは居室部分があるから例外なのでは?」と思われがちですが、走行中は他の自動車とまったく同じ扱いです。

※疾病のための療養や、その他やむを得ない理由から着用できない場合は、例外となることもあります。

 

安全の重要性│事故につながるリスクは?

チャイルドシートを使用しない場合、事故時に子どもの安全が著しく危険にさらされます。適切な使用は子どもの命を守るために不可欠です。

使用せずに運転すると、次のような思わぬ事故に繋がることがあります。

 

  • ブレーキ時に車内で打撲
  • シートから飛び出す
  • 窓ガラスから放り出される
  • 頭部・頸部への重大な損傷

 

ベッドでの走行もNG

道路交通法第71条の3に基づいて、走行中はもちろんシートベルト着用が義務です。ベッドで寝かせることは、急ブレーキや事故時のリスクを高め、法律違反になってしまいます。

特にキャンピングカーは普通車と比べて車体が大きく重たいことから、停止するまでの距離が長く、そのぶん衝撃が一般車より強くなることがあります。

 

子どもを守る!チャイルドシート選びのポイント3選

R129(新安全基準)対応の製品か確認

日本国内では2023年9月1日から、新しい製品は従来の基準「R44」から国際基準「R129」対応モデルへと完全移行しました。下記のように変更が加わり、より安心して使える仕様になりました。

新規購入する際は、R129対応モデルを優先して選ぶと安心です。

 

  • ドア側の衝撃に対応
    前後からの衝突だけでなく、側面(ドア側)からの衝突に対しても安全性が高くなりました。
  • 安全性を確保
    衝突時に加わる衝撃や負荷を数値化することで、安全性をデータ化しています。
  • 生後15か月まで後向き取付
    12ヶ月まで後向きで使用する前提ではなく、15ヶ月まで後向きで使用する設計となっています。
  • 身長に合わせた取り付け方法
    これまでは体重で取り付け向きを判断していましたが、身長で判断することで個人ごとの体格差によるミスマッチを軽減しています。

 

ISOFIX(アイソフィックス)に対応しているか

車の金具に直接固定する方式で、取り付けミスが起きにくいのがメリットです。
ただし、キャンピングカーはISOFIX非対応の車種が多いため、購入前に必ず車側の対応状況を確認しましょう。

 

車と子どもに適合しているか

どんなに安全性の高い製品でも、車や子どもの条件に合っていなければ十分な効果を発揮できません。次にご紹介するポイントをあらかじめチェックしておくと、より安心して旅を楽しめます。

 

✓子どもの身長・体重・年齢に合っているか

✓メーカーの「適合車種リスト」に載っているか

✓説明書通りに取り付けられているか

✓取り付け後にぐらつきがないか

 

キャンピングカーのチャイルドシート│3つの製品タイプ

①身長70cm以下のベビーシート

ベビーシート

ベビーシートは新生児~1歳までの乳児向けです。

首や腰がまだ安定していない年齢のため、体をしっかりと保護する構造になっています。リクライニング角度を調整できる製品も多く、長時間の移動でも赤ちゃんが無理な姿勢になりにくくなります。

また、シートから取り外して持ち運びが可能なデザインを選ぶと、寝ている赤ちゃんを起こさずに移動できるのも嬉しいポイントです。

ただし、子どもの成長が早く使用期間が比較的短いため、レンタルサービスを利用するのもおすすめです。

 

②身長100cm以下のチャイルドシート

チャイルドシート

チャイルドシートは新生児~4歳向けです。

お子さまの成長スピードやキャンピングカーの座席構造、使用頻度などを踏まえて選びましょう。

回転式チャイルドシート
座面がクルッと回るため、抱っこしたままスムーズに乗降できます。なかでもキャンピングカーのように車高が高い車は子どもの乗せ降ろしが負担になりやすいため、そのような場面でも扱いやすいのが魅力です。
ただし、価格が高めでサイズも大きいため、サイズに合った設置スペースの確保が必要になります。

固定式チャイルドシート
価格が比較的手頃でありながら、軽量かつコンパクトなモデルが多く、省スペースで設置できます。
ただ、固定されているため乗降の際には体勢の工夫が必要になることがあります。

 

③身長140cm以下のジュニアシート

ジュニアシート(ブースターシート)

ジュニアシートは4歳から12歳までの子ども向けです。

座面のみのブースターシートから、背もたれとヘッドレスト付きのモデルまで様々な製品があります。ことが推奨されます。

背もたれ・ヘッドレスト付き
側面からの衝突にも強く、頭や体をしっかり支えられます。特に小さなお子さまの場合や、長距離ドライブが増えるキャンピングカー旅では、快適性・安全性を高めるために背もたれ付きがおすすめです。

ブースターシート(座面のみ)
軽量で持ち運びしやすく、価格も安めのものが多いです。座面を高くすることで、シートベルトが子どもの首や顔にかからない、正しい位置に調整する役割があります。
ただし背もたれがないことから、万が一の事故時の衝撃に弱いほか、寝てしまったときに姿勢が崩れやすいため、長時間の移動が多いときは背もたれ付きのタイプを選ぶとより安心です。

 

チャイルドシートの設置場所

設置は後部座席へ

前席に比べて衝突時の衝撃が届きにくく、エアバッグの影響を受けないなどの安全上の理由から、チャイルドシートは後部座席に設置することが推奨されます。

走行中でもミラー越しに子どもの様子を確認できる位置に設置するとより安心です。

助手席にも取り付けはできますが、正面衝突事故の際にリスクが高く、エアバッグの影響も考慮が必要です。特に後ろ向きチャイルドシートはエアバッグとの相性が悪く、重大な事故につながる可能性があります。

 

キャンピングカーに乗せるときの注意点

キャンピングカーはシート配置が車種によって大きく異なり、居住スペースのベンチシートや横向き座席は、チャイルドシートを正しく固定できない場合があります。

そのため、前向きかつ3点式シートベルトが備わった後部座席を選ぶことが大切です。

 

チャイルドシートの取り付け方法

取り付けタイプとキャンピングカーへの適合性

3点で固定するタイプが一般的で、安全性が高いです。しかし、キャンピングカーのモデルによっては適合しない場合もあります。

ISOFIX式は安全性と使いやすさで人気ですが、キャンピングカーのなかにはISOFIXに対応していない車種が多いため、購入前に互換性を確認することが大切です。

 

取り付けの流れ

後ろ向き取付
1歳半ごろまでは後ろ向きが推奨されます。シートベルトを用いてチャイルドシートを固定し、安全確保を心がけましょう。

前向き取付
1歳半以降は前向きに切り替えます。こちらもシートベルトを使った固定が必要で、確実な取り付けが求められます。

 

チャイルドシートの着用で子どもを守る

キャンピングカー旅行におけるチャイルドシートの使用は、法律上の義務であり、何よりも子どもの安全を守るために不可欠です。

適切なタイプの選択と正確な取り付け方法をマスターすることで、楽しい家族旅行を安全に楽しむことができます。旅の準備には、ぜひこのガイドラインを参考にしてください。

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