ナンバーによって内容が異なる点もある
キャンピングカーの車検といっても、基本的には通常の車の車検と違いがあるわけではありません。特に、ブレーキやバッテリーなど、走行に関する点においては、通常の車検と同じだといって良いでしょう。ただし、業者によってはキャンピングカーの車検は扱っていない場合もあります。
1.8ナンバーの場合は就寝設備などの検査あり
8ナンバーにすると、税金がやや優遇されるということもあって、キャンピングカーは8ナンバーにすることが多いです。キャンピングカーが8ナンバーを取得する要件としては、就寝設備と水道設備、炊事設備の有無が問われ、車検の際にもチェックがあります。
就寝設備は、乗車定員の3分の1の人数が寝られるだけの就寝設備があるかどうか、コンロなどの炊事設備があるかどうか、水道の給排水設備などを、検査官が目視で検査します。8ナンバーの場合は、こうした設備が適切に設置されていない場合は、車検が通りません。
2.車検期間が違う
キャンピングカーと一口に言っても、8ナンバーのものもあれば、貨物車両に使われる1ナンバーや4ナンバーのもの、普通車とみなされる5ナンバーや3ナンバーのものなどさまざまです。
ナンバーが違うと、車検期間が違うので、その点は注意しておいたほうがよいでしょう。
8トン未満の1ナンバーと4ナンバーは、初回が2年でその後は毎年車検があります。3ナンバーと5ナンバーは普通乗用車扱いですので、初回3年でその後2年おきの車検です。8ナンバーの場合は、初回2年で、その後も2年おきになります。5ナンバーと8ナンバーは、初回が1年長いかどうかだけの違いなのでそれほど大差はありませんが、1ナンバーと4ナンバーは毎年車検となりますので、車検費用がかなりかかると思っておいたほうがよいでしょう。
3.ユーザー車検も可能
キャンピングカーの場合も、自分で車検をすることは可能です。自動車技術総合機構のホームページから、24時間ネットでユーザー車検の予約ができるので便利です。
事前に点検などはしておく必要はありますが、費用の面では業者に依頼するよりも数万円安く済むことが多いので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
4.トレーラーも車検が必要
キャンピングトレーラーはエンジンがないからといって車検が不要というわけではありません。登録者として扱われるため、車検を受ける必要はあります。また、750kgを超えるトレーラーの場合は、牽引免許が必要になります。また、牽引する側の車を車検証に記載しなければなりません。
まとめ
キャンピングカーの車検は、通常の車の車検と大きな違いはありません。ただし、業者によってはキャンピングカーの車検は断られることもあるので、その点は注意が必要です。ユーザー車検も可能なので、チャレンジしてみるのもよいでしょう。