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キャンピングカーで事故を起こした時に保険金が支払われないケースはありますか?
過失や自然災害などの免責はもちろんですが、キャンピングカーの場合は不正改造が原因で支払われないケースがあるので注意しましょう。
キャンピングカーで事故を起こした場合、保険に加入していれば保険金がおります。しかし、保険金が支払われなくてトラブルになるケースが意外と多いのも事実です。
キャンピングカーで事故を起こした時に保険金が支払われないのは、どのようなケースでしょうか。
過失や自然災害などによる事故
これは、キャンピングカーに限ったことではなく、普通車の保険でも同じことですが、運転者に重大な過失がある場合は、保険金は支払われません。
例えば、スピード違反や飲酒運転などはもちろんですが「注意していれば防げた事故」に関して保険はおりません。
自然災害による事故も、ほとんどの場合免責事項となっているので、地震や洪水などが原因で事故になった場合にも、そういった特約を付けていない限り保険はおりません。
また、本人限定の保険にもかかわらず家族や友人が運転していた場合も保険支払いの対象外とみなされるので注意しましょう。
改造したキャンピングカーによる事故
キャンピングカーの場合、特に気を付けなければならないのはこちらのケースです。キャンピングカーだから改造は当たり前と思っていてはいけません。
また、以前キャンピングカーの改造を行って、車検証にも(改)と記載されているから、さらに改造しても大丈夫というわけでもありません。
車は改造した場合、陸運局に改造申請を行い検査を受けて通らなければいけません。
そうしないと不正改造となってしまうのです。
しかし、車検が通らないかというと、車検を受けた時に法的な問題がない改造であればとおってしまいます。もともと車検証には(改)の表記があるわけですし、改造車として車検は通るわけです。車検に通っていれば、万が一の事故の時も保険がおりるかというとそれはまた別の問題です。
多くの車両保険には、加入時の約款で「不正改造及びそれに類する改造が得原因で起きた事故については補償しない」という項目があります。
キャンピングカーの場合、事故後に保険の担当者が陸運局に改造の登録がきちんと行われているかを確認し、登録されていなければ不正改造ということで保険金を支払わないことが増えているのです。
細かいキャンピングカーの改造については、国土交通省も緩和措置を設けており「数センチ以内なら」「手で取り外せるものであれば」という条件で大丈夫ということもあるので、国土交通省や陸運局のホームページを確認しておきましょう。
まとめ
キャンピングカーの場合、過失や自然災害といった通常の保険がおりない場合や不正改造によって、保険金が支払われないケースが多くみられます。
キャンピングカーを改造した場合は、必ず陸運局への届けが必要です。信頼しているカーショップなどで施工した場合でも、本当に大丈夫なのか自分でも確認することが大切です。
事故が起きてから後悔しないように、今からできることをしておきましょう。