キャンピングカーの購入を検討していると、「カムロードベース」や「ハイエースベース」という言葉をよく耳にしませんか?
どちらも人気の高いベース車両ですが、性能にどんな違いがあるのか、初めて選ぶ方にとっては少しわかりづらい部分もあります。
この記事では、キャンピングカーの中でも特に注目されている「キャブコン」のカムロードベースとハイエースベースについて、性能やメリット・デメリット、選び方についてわかりやすく解説します。
カムロードベースのキャブコンとは?

「カムロードベース」とは、トヨタのトラック「トヨタ・ダイナ」をベースに、キャンピングカーとして使うことを前提としてトヨタが特別設計した車両です。
カムロード(CAMROAD)は、”Camper(キャンパー)”と”Roadability(走行性能)”を組み合わせた造語で、キャンピングカーとしての快適性と安定した走行性能の両立を目指して設計されています。
カムロードベースのメリット・性能
① キャンピングカー専用の装備が揃っている
カムロードはもとよりキャンピングカー専用のため、上に居住スペースを積んでも安定した走行ができる構造です。走行中のボディの揺れや軋みが少なく、安心して運転できます。
② 居住空間が広く快適
キャブ部分(運転席)の上に居住スペースを載せるタイプの構造にぴったりで、室内が広く天井も高いのがポイントです。立ったまま移動できる高さを確保できるため、長旅や車中泊でも快適に過ごせます。
④ 小回りが利く
ホイールベース(タイヤの間の距離)が短めに設計されており、キャンプ場や住宅街など狭い道でも取り回しやすいため、大型キャブコンの中でも運転しやすいタイプとなっています。
カムロードベースのデメリット
① ブレーキ性能が控えめ
車体が重いため、制動距離が長くなりやすいことがあります。特に下り坂ではエンジンブレーキの併用がおすすめです。
② トラックのような操作感と乗り心地
運転席が高く視界は広いものの、ステアリングの感覚が独特で慣れが必要です。また、もともとトラックをベースにしているため、路面の振動を拾いやすく、乗用車ほどの快適さはありません。
③ 乗用車と同じレベルの乗り心地を求める場合、足回りの強化が必要
架装を想定した設計ですが、車体が重くなると横揺れやふらつきを抑えるために足回りの補強が必要になることがあります。そのため、快適な乗り心地を求める人は「ショックアブソーバー」などの足まわりを強化して調整することが多いです。
ハイエースベースのキャブコンとは?

ハイエースベースのキャブコンとは、「トヨタ」のハイエースをベースとしたキャンピングカーのことです。
ベースがハイエースのため乗り心地が良く、走行している間も安定感があり車内で安心して過ごすことができます。そのため、快適なドライビング性能を重視したキャブコンを求める方に人気です。
ハイエースベースのメリット・性能
① 乗り心地が良く、長距離移動も快適
ハイエースはもともと人を乗せることを目的とした車なので、路面の段差でも揺れが少ないです。キャブコンの中では最も「乗用車に近い感覚」で運転できます。
② 走行時の安定性が高い
重心が低く、車体剛性がしっかりしているため、高速道路やカーブでもふらつきにくい仕様になっています。
横風の影響を受けやすい車種も多いですが、ハイエースは横風にも比較的強く、家族やペットを乗せての長距離ドライブにも安心です。
③ 快適な居住空間が作りやすい
ハイエースはボディ剛性が高く静粛性にも優れているため、快適な室内環境を確保しやすい車両です。キャブコンとしては、カムロードよりやや室内高は低めですが、断熱や防音加工のしやすさ、冷暖房効率の良さが魅力です。
ハイエースベースのデメリット
① 小回りが効きにくい
全幅や全高など全体的なサイズが大きく、一般的な立体駐車場やコンビニ駐車場には入れないことも多いです。もし日常的に使う場合は駐車スペースの確保が必要です。
② カムロードより初期価格が高め
ハイエースは車両自体のグレードが高く、ベース価格やメンテナンス費用がやや高めです。
③ 車種が少ない
モデル数がカムロードベースより少ないために、希望するレイアウトやデザインが見つかりにくいことがあります。
用途別に見る!おすすめモデル(カムロード・ハイエース)
カムロードはこんな方におすすめです
- 広い居住空間で、ベッドやトイレ、キッチン付きの“本格派キャンピングカー”を求めている
- 狭いキャンプ場や林道でも運転しやすい車がいい
- 家族や荷物が多く、しっかり収納スペースを確保したい
- 価格を抑えつつ、キャンピングカー専用設計の安心感が欲しい
ハイエースベースはこんな方におすすめです
- 走行中の振動や横揺れを抑えて、乗り心地を重視したい
- 静かで年中快適な空間で過ごしたい
- 高速道路や長距離移動が多く、横風やカーブに強い車両がいい
- 多少費用が高くても、上質さやデザイン性を重視したい
まとめ
キャブコンのカムロードベース、ハイエースベースにはそれぞれメリット・デメリットがあります。それぞれの特徴を理解した上で、どちらがご自分にあったキャブコンなのかをよく考えて決められるのが一番だと思われます。
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