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能登での救援活動、キャンピングカーが応援職員の助けに
令和6年に発生した能登半島地震は、珠洲市を含む多くの地域に甚大な被害をもたらしました。この災害対策として、日本RV協会(JRVA)が「珠洲市支援全国自治体職員宿泊場所設置プロジェクト」を立ち上げ、全国のJRVA会員企業から提供されたキャンピングカーが珠洲市に集結しました。
日本RV協会(JRVA)は、令和6年に発生した能登半島地震の被災地である珠洲市を支援するために、全国の会員企業からキャンピングカーを集める「珠洲市支援全国自治体職員宿泊場所設置プロジェクト」を開始しました。この取り組みにより、復興の要である地元自治体職員や他地域からの応援職員に宿泊施設が提供されています。
珠洲市支援全国自治体職員宿泊場所設置プロジェクト
キャンプ村の設置
JRVAは、珠洲市にキャンピングカーによる「キャンプ村」を設置しました。これにより、最大で100人から120人程度の宿泊が可能になり、復興作業に従事する職員にとって大きな助けとなっています。
キャンピングカーの集結
全国から約30台のキャンピングカーが珠洲市へと集まる予定で、多くの車両が現地へ到着しています。運搬中には家屋の倒壊や道路の分断といった困難があり、4輪駆動の車両やスタッドレスタイヤが用意されるなど、厳しい状況下での輸送が行われました。
キャンピングカーの役割
災害時の重要性
キャンピングカーは、災害時に安全かつ衛生的な生活環境を提供し、電力確保や通信手段の維持に役立ちます。災害指令者や医療介護者、移動可能な避難シェルターとしての用途で使用されることもあります。
過去の事例
東日本大震災や熊本地震では、キャンピングカーがボランティアや被災者の宿泊施設、災害対策本部のスペースとして活用されました。また、医療用キャンピングカーも提供され、現地の医療活動を支援しました。
JRVAの防災取り組み
包括連携協定の締結
JRVAは宮城県栗原市と包括連携協定を締結するなど、防災に対する積極的な取り組みを展開しています。2023年12月時点で、全国23件の会員企業と自治体との災害協定が締結されています。
救援職員の声
珠洲市の応援職員は、キャンピングカーの快適なベッドで疲れを取り、仕事の効率を高めることができると感謝の声を上げています。また、施錠が可能でプライバシーが守られる点も評価されています。
能登半島地震での支援
宿泊施設の提供
被災地ではホテルや旅館が休業し、通常の宿泊場所が利用できない状況で、キャンピングカーは重要な宿泊施設としての役割を果たしました。市庁舎の廊下や会議室の床を使っていた仮眠場所が、キャンピングカーにより大幅に改善されました。
迅速な支援の実施
熊本市の応援チームが現地の窮状をJRVAに伝え、迅速な支援が実施されました。その結果、珠洲市には19台、輪島市には20台のキャンピングカーが到着し、さらに11台が追加される見込みです。
まとめ
能登半島地震でのキャンピングカーによる救援活動は、災害時の迅速かつ効果的な支援の良い例です。JRVAの積極的な取り組みと、キャンピングカーの多機能性が組み合わさり、災害時の避難所や宿泊施設として大きな役割を果たしました。このような取り組みは、将来の災害に備える上で重要な教訓となり、キャンピングカーの価値をさらに高めるものと言えるでしょう。