どちらが良い？FRPボディーとパネル構造ボディー。それぞれのメリット・デメリット。

FRPボディーのメリット・デメリット

FRPボディーとは、大きな型で作る樹脂製のボディーです。

 

メリット

型通りの整形ができるので、デザインに自由度があり、細かい部分の成形も可能です。外見もスッキリしたデザインに仕上げやすく、軽いのでキャンピングカーの軽量化にもつながります。また、連結部分がないため雨漏りなどがしにくく、万が一の事故のときも、高い弾性により衝撃を吸収してダメージを抑えることができます。

 

デメリット

弾性が高いので損傷はしにくいのですが、そのぶん軋み音などが気になる場合があります。また、型通りにしか成形できないため、型を作った後はデザインの変更がしづらく、型が高価なので構造ボディーに比べると車両価格も高くなってしまいます。広いフラットな面が歪みやすく、平滑性を出しづらいのもデメリットです。

 

構造ボディーのメリット・デメリット

アルミやFRPのパーツを使い、それを溶接などで組み合わせることでボディーを作ります。

 

メリット

パーツごとの修正ができるので、細かいデザイン変更などに対応しやすく、パーツの組み合わせでデザインも変わるので量産しやすいのがメリットです。そのため価格もFRPボディーに比べると安く設定されているのが一般的です。断熱材を入れたりといった加工もしやすいので、断熱効果をもたせやすく、スペースを有効に利用することができます。

 

デメリット

パネルを組み合わせて作るため、接合部分の強度が下がりやすく、事故などの際の安全性はFRPボディーには劣ります。また、接合部分が劣化したり、技術的に問題があったりすると、雨漏りなどの原因にもなるので定期的なチェックとメンテナインスが必要です。使い始めてすぐに問題が出ることはあまりありませんが、製造の古い中古車などの場合は、その点もよく見るようにしましょう。

 

まとめ

FRPボディーとパネル構造ボディーにはそれぞれメリット・デメリットがあります。好みも大切ですが、こうしたメリット・デメリットをよく考えてキャンピングカーを選ぶことも大切です。予算が許せば、安全性の高いFRPボディーを選ぶのもいいですし、構造ボディーも危険というわけではありませんので、ボディーは構造ボディーを選んで内装や設備にお金をかけるという選択肢もあります。