キャンピングカーなら走行中でも寝てよい?

ベッドを常設しているキャンピングカーなどでは、走行中に寝たくなる人もいるでしょう。子どもやお年寄りなど、長時間座っての移動が難しい家族がいる場合は特に、ベッドで寝たまま移動したいと思うのもわかります。
しかし、走行中にベッドで寝るのは違反になります。
後部座席のシートベルトが努力義務だった昔とは違い、平成20年6月1日に道路交通法が改正されて後部座席のシートベルト着用が義務化されたため、現在はキャンピングカーであっても走行中は座席に座ってベルトをしないと違反したことになります。
平成20年6月1日から、改正道路交通法により全ての座席において、シートベルトの着用が義務化されました。
国土交通省 https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/subcontents/seatbelt.html (2026-01-27)
違反になるとどうなる?罰則や点数は?
キャンピングカーに限らず、運転席と助手席は走行中にシートベルトをしていないと罰金などの規定はありませんが、1点の減点になります。
後部座席の人がシートベルトをしていない場合は、罰金や減点はありませんが、口頭での注意を受けることになります。
ただし、高速道路で後部座席の人がシートベルトをしていない場合は、1点の減点です。つまり、ベッドで誰かが寝ていた場合、後部座席でのシートベルト義務違反ということで、罰則はありませんが注意を受けることになります。
具体的な反則金額や点数、適用除外の条件(妊婦・負傷者・健康上の理由など)は、警察庁や各都道府県警の最新情報をご確認ください。
注意だけだからと油断してはダメ
結局、キャンピングカーのベッドで走行中に寝ることは、違反にはなりますが、それによる罰則や罰金、減点などはありません。
だからといってキャンピングカーのベッドで寝ていいと考えるのは間違いです。こうした行為が違反とされているのは、危険があるということ。寝ているときは特に体が無防備になるので、事故にあうとより大きな被害を受けることも多いのです。
悲しい事故につながらないために、危険性を正しく理解しましょう。
シートベルトをしていないときの危険性
車外に放り出されてしまう

走行中にシートベルトを着けていない状態で事故や急ブレーキが起きると、体は車の進行方向へ強く投げ出されてしまいます。その衝突の勢いで窓やドアを突き破り、そのまま車外へ放り出されてしまうこともあるのです。
実際に、事故の際に後部ベッドで寝ていた家族が車外に投げ出される事故もありました。
ベッドに寝たままの移動が許されるのは、救急車や患者搬送車のように、ベッドや患者がしっかり固定されている場合のみです。
車内で全身強打
急ブレーキや衝突時には、壁や天井、テーブル・家具の角などに全身を叩きつけられる可能性があります。
特に子どもは体が軽く、頭部や首への衝撃が大きくなりやすくなってしまいます。
キャンピングカーの後部座席は基本シートベルトがついているので、走行中は必ず座ってシートベルトを着用しましょう。
子どものシートベルト着用について
チャイルドシートを卒業したあとも、子どもは必ず座席に座り、シートベルトを着用する必要があります。
法律上は6歳以上でチャイルドシートの義務はなくなりますが、身長140cm未満の子どもは大人用シートベルトでは十分に守れないことが多いため、ジュニアシートの使用が推奨されています。
慎重に合わせたチャイルドシートの選び方は、下記の記事でご紹介しています。
よくある疑問
Q. 渋滞でゆっくり走っているときならベッドで寝てもいい?
A. 速度に関係なく、走行中は走行中と判断されるため、基本的にはNGと考えておくのが安全です。
Q. 子どもが寝てしまった場合は?
A. 座席に座っていたら問題ありません。子どもであっても、座席に座り、年齢に応じてシートベルトやチャイルドシートを使用する必要があります。6歳未満はチャイルドシートの使用が義務です。
Q. 横向きシートや後ろ向きシートなら大丈夫?
A. シートベルトが適切に装着できる「座席」として認められている構造でなければ、安全とは言えません。
安全にキャンピングカーライフを
たとえベッドが常設されていたとしても、キャンピングカーで走行中にベッドで寝てはいけません。後部座席のシートベルト着用義務は道路交通法に定められているので、必ず座ってシートベルトを着用しましょう。
救急車などはその性質上寝たままの走行が認められていますが、一般車には適用されません。
ベッド利用は停車中のみにとどめて、規則を守って安全で快適な車中泊を楽しみましょう。


