エネクルーズとは

キャンピングカーでは、居住スペースで使われる電力は、サブバッテリーから供給するのが一般的です。最近はエアコンや電子レンジなど、大型の家電を搭載したキャンピングカーも増えており、サブバッテリーの電力をいかに供給するかに頭を悩ませる人も増えています。このサブバッテリーへの電源供給は、電圧や電流の抑制をしっかり行わないとバッテリーの劣化につながるため、基本的には自宅の家庭用電源で供給するか、走行充電、ソーラー充電で賄います。日本特種ボディー（NTB）は、2022年2月にこの問題を解決する「エネクルーズ」を発表し、話題となりました。エネクルーズを使えば、電気自動車の充電などに使うEVスタンドで、サブバッテリーの充電が可能になります。しかも、通常の充電の1/4の時間での充電ができます。

 

エネクルーズのメリット

エネクルーズのメリットは、外出先でも短時間でサブバッテリーの充電ができるということです。NTBのキャンピングカーでの充電テストによると、5kwhのバッテリーを0％から100％に充電する場合、従来型のシステムだと12.5Ａで約6時間かかっていたのが、エネクルーズ搭載車の場合は50A、約4時間で充電が完了しました。これなら旅先での電力補給は短時間ですむでしょう。また、エネクルーズにはNTBが開発した「充電管理ユニット」が搭載されており、電圧や電流が異なる充電方法でも安全に高速充電が可能となっています。そのため、エネクルーズを経由しても、これまで通り走行充電やソーラー充電、家庭用100Vでの充電が可能ですし、それに加えてEVスタンドでの充電なども可能になります。

 

エネクルーズを使うには？

便利なエネクルーズですが、当面の間このシステムを単独で販売する予定はなく、NTBの車両オプションとして販売されることになっています。価格も公開されていないので、NTBのキャンピングカーを検討している場合は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

キャンピングカーのサブバッテリーの充電がEVスタンドなどで出来るようになるシステム、エネクルーズがNBPから発表されました。このシステムを使うことで、バッテリーの残りを気にせずに使いやすくなり、キャンピングカーでのお出かけがもっと楽しくなるかもしれません。