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ディープ サイクルバッテリーは他のバッテリーと何が違うの?

深い放電の繰り返しに強いことから、ディープサイクルバッテリーと呼ばれます。

ディープサイクルバッテリーとは

ディープサイクルバッテリーとは、キャンピングカーのサブバッテリーとしてよく使われるバッテリーの一種です。自動車のバッテリーで昔から使われている鉛バッテリーのひとつで、プラス極に二酸化鉛(PbO₂)、マイナス極に海綿状鉛(Pb)、電解液に希硫酸(H₂SO₄)を用いる構造になっています。

どちらも鉛バッテリーですが、ディープサイクルバッテリーは、エンジンスタートに使われるスターティングバッテリーとはまた違った役割を持ちます。

 

スターティングバッテリーとディープサイクルバッテリーの違い

バッテリーを充電しているイメージ

スターティングバッテリー(普通のバッテリー)の役割

スターティングバッテリーは、エンジンをスタートするときに使うバッテリーです。車が始動するときには、瞬間的に大きな電流が必要となるため、それを供給するために使われます。

走行中にオルタネーターから充電され、常に満充電に近い状態を保つことを前提に設計されています。そのため、想定以上に深く放電してしまうと劣化が一気に進み、再充電しても性能が戻りにくくなります。これがいわゆる「バッテリーが上がった」状態です。

 

ディープサイクルバッテリーの役割

一方、ディープサイクルバッテリーは、少量の電力を長時間供給することを得意としています。照明・冷蔵庫・ファンなど、キャンピングカーの家電類をしばらく稼働させたいときに向いています。

容量の半分程度まで放電してもダメージが少なく、使い方によっては容量の60〜70%くらいまで繰り返し使えるよう設計されています。電圧が下がると電気は取り出せなくなりますが、再び充電したらまた使うことができます。

ただし、電圧が下がったまま放置していると激しく劣化が進むので、使用後はなるべく早く充電し、できるだけ満充電に近い状態を保つように気をつけましょう。

 

リチウムバッテリーとディープサイクルバッテリーの違い

リチウムバッテリーの役割と人気の理由

リチウムバッテリーの登場で、ディープサイクルバッテリーが使われることが徐々に少なくなってきました。

キャンピングカーで使われるリチウムバッテリーの多くは、リン酸鉄リチウム(LiFePO₄)という種類です。ディープサイクルバッテリーのように、使っているうちに徐々に取り出す電圧が下がるということはなく、最後まで比較的一定の電圧で使い切ることができます。

また、繰り返し充電して使える使用回数も、同じ容量ならディープサイクルバッテリーの数倍~10程度長く使えると言われています。軽くてコンパクトであることから、利便性も人気の理由です。

 

安全性ではまだディープサイクルが優勢な面も

ただし、発火リスクなどの不安から、まだリチウムイオンバッテリーの導入を見送るビルダーも多くいます。

リン酸鉄リチウムはリチウム電池の中では比較的安全性が高いと言われていますが、それでも過充電・過放電・高温環境などは避けなければなりません。また、安全に使用するにはバッテリー管理システム(BMS)も不可欠です。

この点、構造がシンプルで長く実績のあるディープサイクルバッテリーは、安全性に対する信頼度が高いバッテリーとして採用しているビルダーが多いと言えるでしょう。

 

ディープサイクルバッテリーを長く使うコツ

せっかくディープサイクルバッテリーを搭載するなら、できるだけ長く使いたいところです。保管の方法やメンテナンスの必要性を知り、長く活用するためのコツをご紹介します。

深放電の放置を避ける

繰り返し使用できるとは言っても、バッテリーを使い切った状態のまま長期間放置すると、劣化が一気に進みます。使用後はなるべく早く充電し、満充電に近い状態を保つようにしましょう。

 

定期的に状態をチェックする

電圧や充電状態を確認し、下記のような違和感を感じたら早めに点検することが大切です。

  • しばらく使っていないのに電圧が下がりやすい

  • 充電してもすぐ残量が減る

  • 端子に白い粉(硫酸鉛)が吹いている
  • 本体が膨らんでいる
  • 液が滲んでいる、においがする

 

キャンピングカーでディープサイクルバッテリーは活躍する?

エンジンを止めた後でも家電類の電気を長時間まかなえるため、特に電源を確保できない場所ではしっかり活躍してくれます。

✓夜の車中泊の電源に
照明・換気ファン・冷蔵庫・スマホ充電など、エンジンを切った後も使いたい電気をまかなえます。

✓日中の滞在に
駐車場やキャンプ場で、ノートPCや小型ファンなどを使いたいときの電源として便利です。アイドリングせずに車内で快適に過ごせます。

✓電源のないサイトや、山間部のキャンプで
電源を確保できない場所でも、最低限の照明や冷蔵庫を動かせます。ソーラーパネルと組み合わせると、発電しながら使えてさらに心強いです。

✓災害時・停電時の非常用電源として
停電時に、照明・スマホ充電・ラジオなどの電源としても使えるため、もしものときの備えにも役立ちます。

 

まとめ

リチウムバッテリーの登場までは、キャンピングカーのサブバッテリーのほとんどがディープサイクルバッテリーでした。

使っているうちに電圧が下がって、容量の60%程度しか使えなかったり、大きくて重たかったりと、リチウムバッテリーに劣る点はありますが、価格が安く、安全性に信頼がおけるということもあって現在でも多くの車で使われています。