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キャンピングカーの電源ストレス解消に役立つリチウムイオンバッテリー。従来の亜鉛バッテリーとは何が違う?

コンパクトで容量の大きいリチウムイオンバッテリーは、キャンピングカーには画期的な存在です。

リチウムイオンバッテリーと亜鉛バッテリー

従来のキャンピングカーでは、居住スペースでの電力を賄うサブバッテリーとして、主に亜鉛バッテリーが使われていました。しかし、最近ではそれに代わってリチウムイオンバッテリーを搭載するキャンピングカーが多くなっています。リチウムイオンバッテリーと亜鉛バッテリーでは、何が違うのでしょうか。

 

取り出せる電気の容量

リチウムイオンバッテリーの優れているところは、そこに溜められる電気の80~90%を取り出すことができるという点です。一方の亜鉛バッテリーは、50~60%ですから、同じ容量のバッテリーを使っても、使える電力の量は全く違ってきます。家電製品が増え少しでもたくさんの電力を使えるようにしておきたい最近のキャンピングカーにおいては、使える電気の量が多いのは重要です。

 

バッテリーの大きさ

同じ容量のバッテリーでも、リチウムイオンバッテリーの大きさは亜鉛バッテリーに比べてかなりコンパクトになります。しかも、重さも大幅に軽くなるので、積載場所に限りのあるキャンピングカーには使いやすくなりました。

 

電圧の低下

亜鉛バッテリーは、使い始めると徐々に取り出せる電圧が下がってしまいます。電圧は一定より下がると電気が使えなくなるため、バッテリー内に電気が残っていたとしても、電圧の関係で使えなくなるのが早いという問題がありました。その点、リチウムイオンバッテリーは、電気がなくなる直前まで電圧はほとんど下がらないので、効率よく電気を使うことができます。

 

繰り返し使える回数

バッテリーは充電と放電を繰り返すことで徐々に劣化してしまいますが、亜鉛バッテリーが繰り返し使うことのできる回数が500回程度なのに対して、リチウムイオンバッテリーは2000回と、4倍もの回数を使うことができるとされています。

 

価格

便利なリチウムイオンバッテリーですが、価格はどうしても亜鉛バッテリーよりも高価になります。ただし、長く使うことができるので、長い目で見ると費用の負担はそれほど変わらないかもしれません。

 

まとめ

コンパクトで効率よくたくさんの電気を使えるリチウムイオンバッテリーは、非常に便利な存在として従来の亜鉛バッテリーにとって代わりつつあります。費用の面ではまだ高く感じるかもしれませんが、長く使えることを考えるとコストパフォーマンスは悪くありませんし、今後普及することで価格が下がることも期待されます。