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走る時はコンパクト、使う時は広がって快適!キャンピングカーのスライドアウトとは?
車体を横に広げることで、居住空間を広くするのがスライドアウトです。
スライドアウトとは
スライドアウトとは、車体のサイド部分が横にせり出す形でキャンピングカーの居住空間を広くする機能です。せり出すのは30~50センチほどですが、車内で見るとかなり広くなったように感じられます。このスライドアウトは、キャンピングカーの本場アメリカで使われることの多い機能で、特に大きなキャンピングカーに搭載されていることが多く、ただでさえ大きなアメリカのキャンピングカーがスライドアウトするのですから、車内はもう広い部屋にしか見えません。アウトドアユースの多いヨーロッパでは比較的少ないのも特徴で、日本でもあまり普及しませんでしたが、最近コンパクトなキャンピングカーに、このスライドアウト機能を持たせたものが注目されています。
スライドアウトのメリット・デメリット
スライドアウトのメリットは、なんといっても走行時はコンパクトなのに停車して拡張すると広々した空間で過ごせるということでしょう。大きすぎるキャンピングカーは運転しづらいし、普段駐車するスペースを確保するのも大変ですが、だからといって車中泊の快適さは譲れない、という人にはぴったりです。一方で、スライドアウトはかなり大掛かりなシステムになりますので、それだけ車重が重くなりますし、価格も高くなります。キャンピングカーはただでさえ重くなりがちですし、価格も普通車よりも高くなりますから、この点がネックで普及しなかったということもあるでしょう。とはいえ、トランスフォーマーのようにボタン一つで車が変形するのは、ワクワクするシステムでもあります。
国産キャンピングカーにも
しばらく日本では作られていなかったスライドアウトのキャンピングカーですが、最近ではコンパクトなキャンピングカーでも広々過ごしたい、という人のためにいくつかのビルダーから発売されています。株式会社コイズミの「かるきゃん」や、かーいんてりあ高橋の「ネオユーロスライドアウト」などは、手動で簡単にスライドアウト可能で、コンパクトサイズのキャンピングカーでありなが十分な室内空間を確保できるのが魅力です。
まとめ
キャンピングカーから横にせり出す形で居住空間を広げることができるのがスライドアウトです。海外では大きなキャンピングカーをさらに広々とした家のように使うために搭載されることが多い機能ですが、日本ではコンパクトなキャンピングカーで快適に過ごすために搭載されたモデルが発売されています。