自分の手で、理想の空間を作り上げる。そんな「手作りキャンピングカー」は、世界に一台だけの特別車です。
本記事では、手作りキャンピングカーのメリットやデメリットについてご紹介します。
手作りキャンピングカーのメリット
圧倒的なコストパフォーマンス
最大のメリットは、やはり費用を抑えられる点です。中古のバンをベースにすれば、新車のキャンピングカーを購入するのに比べて、総額を数分の一に抑えることが可能です。
オリジナルのレイアウト
既製品では叶えられない、自分の趣味やライフスタイルに完璧にフィットした間取り、デザイン、機能を追求できます。サーフボードを積むスペース、ペットと快適に過ごす工夫など、カスタムは自由自在です。
唯一無二の愛着
自分で悩み、汗を流して作り上げたキャンピングカーは、購入したキャンピングカーよりも強い愛着が湧きます。そんな愛車とともにするキャンピングカーライフはかけがえのない思い出となります。
手作りキャンピングカーのデメリット
膨大な時間と手間
設計から材料の買い出し、製作まで、すべて自分で行う必要があります。週末だけの作業だと、完成までに数ヶ月から1年以上かかることも珍しくありません。
専門知識と技術
特に、感電や火災のリスクがある電気設備(サブバッテリーシステム)や、水漏れのリスクがある水道設備は、専門的な知識がないと安全な施工は困難です。
車検のハードル
DIYで最も頭を悩ませるのが車検です。車両の構造や重量が規定を超えて変わる場合、「構造変更申請」という手続きが必要になります。これには厳格なルールがあり、クリアするのは簡単ではありません。
売却時の価値
愛情を込めて作っても、一般的にプロが製作した車両に比べてリセールバリュー(再販価値)は低くなる傾向があります。
DIY初心者のための簡単カスタム
いきなりフルリノベーションはハードルが高い…という方は、まずは簡単なカスタムから始めて、DIYの楽しさを味わってみましょう。
市販の「ベッドキット」を設置する
最も手軽に快適な寝床を作る方法です。多くの車種専用に設計されたベッドキットが市販されており、説明書通りに組み立てて設置するだけで、フルフラットなベッドが完成します。
「ポータブル電源」を活用する
難しい電気工事をしなくても、大容量のポータブル電源があれば、車内で電気毛布やパソコン、小型の冷蔵庫といった家電を手軽に使うことができます。安全性も高く、初心者には最もおすすめの電源確保方法です。
収納棚を作ってみる
ホームセンターで手に入る「すのこ」や「カラーボックス」などを活用すれば、工具をほとんど使わずに、車内にぴったりな収納棚を作ることも可能です。まずはこうした簡単な木工から始めてみるのも良いでしょう。
まとめ
世界に一台だけのキャンピングカー作り。それは、時間も手間もかかりますが、何にも代えがたい喜びと達成感を与えてくれます。いきなり完璧な一台を目指す必要はありません。まずは簡単なカスタムから、楽しみながら少しずつ理想の形に近づけていくのがDIYの醍醐味です。楽しくカスタムして充実したキャンピングカーライフを実現してみましょう!