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キャンピングカーはバックミラーが見えない?代替案をご紹介!

キャンピングカーの運転席に座り、ふとバックミラーに目をやると、そこに映るのは家具やカーテン、これはキャンピングカーならではの「あるある」な光景ですよね。

この記事では、キャンピングカーの後方視界を確保するための様々な代替案についてご紹介します。

バックミラーが見えなくても車検は通るの?

バックミラー

結論から言うと、「左右のサイドミラー(ドアミラー)が保安基準をきちんと満たしていれば」、室内のルームミラーで後方が見えなくても車検は通ります。

道路運送車両の保安基準では、バックミラーは正式には「後写鏡(こうしゃきょう)」と呼ばれます。そして、キャンピングカーやトラックのように、室内の構造上ルームミラーでの後方確認ができない車両があることは想定されており、その場合は「左右両側のサイドミラー」がしっかりと後方を確認できる状態であれば問題ないと定められています。

つまり、法律上は左右のサイドミラーさえあればOKということになります。

バックミラーの代替案5選

バックカメラ

① バックカメラ

今や多くのキャンピングカーに標準装備、またはオプション設定されている基本装備がバックカメラです。その名の通り、シフトレバーを「バック」に入れた瞬間に、ナビや専用モニターに車体の真後ろの映像を映し出してくれます。

メリット

最大のメリットは、バンパーのすぐ後ろなど、サイドミラーでは確認できない死角の安全確認に絶大な効果を発揮することです。これにより、駐車時の接触事故のリスクを劇的に減らすことができます。比較的安価で後付けもしやすいため、もし付いていなければ最優先で導入を検討したいアイテムです。

デメリット

その名の通りバックする時にしか作動しないため、走行中の後方確認には使えません。また、カメラの画角によっては見える範囲が限られるため、これだけで全ての死角をカバーできるわけではない点には注意が必要です。

② 常時後方表示モニター

走行中も常に後方の様子を確認したい、というニーズに応えるのがこのシステムです。車体後部に取り付けたカメラの映像を、運転席に設置した専用モニターに常時映し出すことで、ルームミラーの代わりを果たします。

メリット

このシステムの利点は、走行中に後続車との車間距離を把握したり、車線変更の前に真後ろの状況を確認したりできることです。これにより、運転中の安心感が格段に向上します。

デメリット

一方で、モニターをダッシュボードの上などに追加で設置する必要があるため、視界の妨げにならないよう取り付け場所を工夫する必要があります。また、カメラからモニターまでの配線作業が必要になるため、取り付けは専門店に依頼するのが一般的です。

③ デジタルインナーミラー

近年、乗用車でも採用が増えているのが、ルームミラーの位置に取り付けるモニター型のミラーです。普段は通常の鏡として、スイッチを入れると後方カメラが映し出すクリアな映像に切り替わります。

メリット

最大の魅力は、後部座席の同乗者や荷物に遮られることなく、常に広範囲で鮮明な後方視界が得られることです。カメラの性能によっては夜間や雨天時でも肉眼で見るより明るく見えることが多く、見た目が純正品のようにスマートなのも嬉しいポイントです。ドライブレコーダー機能を兼ね備えた製品も多く、一石二鳥の活躍をしてくれます。

デメリット

比較的新しい技術であるため、他のアイテムに比べて価格がやや高めなのがデメリットと言えます。また、鏡で見る距離感とモニターで見る距離感に慣れが必要な方もいるかもしれません。

④ サイドミラー用の補助ミラー

これは、純正のサイドミラーの隅に貼り付けて使う、小さな広角ミラーです。数百円から購入でき、取り付けも両面テープで貼るだけと非常に手軽です。

メリット

この補助ミラーを装着することで、純正ミラーだけでは見えにくかった、斜め後方の死角をカバーすることができます。特に、車線変更時に隣のレーンを走る車やバイクを確認するのに役立ちます。

デメリット

補助ミラーで見える範囲は限定的であり、あくまで「補助」的な役割です。これだけでキャンピングカーの広大な死角の全てをカバーすることはできません。他のカメラ類と組み合わせて使うことで、その真価を発揮するアイテムと言えるでしょう。

⑤ 複数のカメラを組み合わせる

安全性を極限まで高めたいという方には、複数のカメラを組み合わせたシステムがおすすめです。これは、後方のカメラだけでなく、左右のサイドミラーの下などにもカメラを設置し、それらの映像を一つのモニターで確認できるようにするものです。

メリット

このメリットは、運転席からは見えない車体の側面や、タイヤ周りの死角をほぼ無くすことができる点にあります。特に、狭い場所での右左折時や幅寄せの際に大きな安心感をもたらしてくれます。

デメリット

カメラの台数が増える分、導入コストや取り付けの手間は最も大きくなります。しかし、その投資に見合うだけの圧倒的な安全性が手に入る、まさに究-の安全対策と言えるでしょう。

まとめ

今回は、キャンピングカー特有の「バックミラーが見えない」問題について、代替案をご紹介してきました。「見えないこと」を当たり前と諦めるのではなく、積極的に「見える」安心を手に入れることが、キャンピングカーライフをおくるうえで大切なことです。万全の視界を確保して、これからも最高の旅をお楽しみください。