最近はそのハンドルを握る機会もめっきり減り、車庫の片隅で静かに時間を過ごしているキャンピングカー。「またいつか使うはず」と思いながらも、毎年かかってくる税金や保険料の通知に、少しだけ胸が痛む。たまにはエンジンをかけないと、と気にはなるものの、つい後回しにしてしまう…。
本記事では、そんなお悩みを抱えるあなたのために、使わなくなったキャンピングカーをどうするべきか、具体的な3つの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
使わないキャンピングカーはどうする?3つの選択肢
① 維持し続ける
まず考えられるのが、現状のまま「維持し続ける」という選択です。ライフスタイルの変化が一時的なもので、「子どもが大きくなったら」「仕事が落ち着いたら」など、将来また使う明確な予定がある場合には有効な選択肢となります。
メリット
この選択肢の最大のメリットは、何と言っても愛着のあるキャンピングカーを手放さずに済むことです。たくさんの思い出を共にした愛車をいつでも使える状態にしておけるのは、大きな安心感に繋がります。
デメリット
対してデメリットは、乗らなくても税金や保険料といった維持費はかかり続けるという現実があります。また、車は動かさないとバッテリーやタイヤなどが傷んでしまうため、その価値を守るためには定期的なメンテナンスが欠かせません。時間と共に資産価値が下がっていく点も考慮すべきでしょう。
② 貸し出す
使わない期間、車を眠らせておくのではなく、他の人に活用してもらうという選択肢です。具体的には、気心の知れた「友人や身内」に貸す方法と、専門の「カーシェアリングサービス」に登録する方法があります。
メリット
どちらの方法にも共通するメリットは、レンタル料や謝礼などをもらうことで、毎月の維持費の負担を軽減できる可能性がある点です。自分が使わない間も車が誰かの役に立ち、有効活用できるという満足感も得られるでしょう。特に相手が親しい友人や身内であれば、知らない人に使われるよりも比較的安心して任せられるかもしれません。
デメリット
人に車を貸す際には細心の注意が必要です。特に親しい間柄であっても、お金や万が一の事故に関するルールは事前にきちんと決めておきましょう。「親しき仲にも礼儀あり」で、ガソリン代や保険の適用範囲、事故時の修理費の負担について書面で残しておくと安心です。こうした取り決めが曖昧だと、かえって大切な人間関係を損なう原因にもなりかねません。
また、カーシェアサービスを利用する場合は、利用者とのやり取りや清掃の手間、サービス手数料なども考慮する必要があります。
③ 売却する
今後、キャンピングカーを使う見込みがほとんどないのであれば、「売却する」のが最も合理的でメリットの大きい選択肢と言えます。
メリット
売却する最大のメリットは、何と言っても経済的・精神的な負担からの解放です。毎年かかっていた税金や保険料、駐車場代がゼロになり、車の劣化やメンテナンスの心配からも解放されます。さらに、まとまったお金が手に入るため、それを元手に新しい趣味を始めたり、別の形の旅行を楽しんだりすることも可能です。そして何より、車の価値が最も高い「今」手放すことで、資産の損失を最小限に抑えられるという点は非常に大きな利点です。
デメリット
いろんな旅を共にしてきた愛車を手放すことに少し寂しさを感じることもあるでしょう。一度売却すると、もう一度手に入れるのは難しくなるため、ご自身の気持ちと向き合いながら慎重に考える必要があります。
まとめ
今回は、使わなくなったキャンピングカーの今後について、「維持し続ける」「貸し出す」そして「売却する」という3つの選択肢を、それぞれのメリット・デメリットと共にご紹介しました。
どの選択がベストかは、あなたの今後のライフプランや、キャンピングカーへの想いによって異なります。大切なのは、現状を放置してしまうのではなく、ご自身の状況としっかりと向き合い、愛車にとって最も良い未来を考えてあげることです。
もし、この記事を読んで少しでも「売却」という選択肢が頭に浮かんだなら、あるいは「自分のキャンピングカーの価値は今、どのくらいなんだろう?」と気になったなら、ぜひ一度、私たちキャンピングカー専門店のABCキャンパーにお気軽にご相談ください。

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