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実は知らないかも。キャンピングカーの走行中、ベッドで寝るのは違反なの?
ベッド常設のキャンピングカーでも、走行中に寝るのは違反です。
キャンピングカーなら走行中でも寝てよい?
ベッドを常設しているキャンピングカーなどでは、走行中に寝たくなる人もいるでしょう。
子どもやお年寄りなど、長時間座っての移動が難しい家族がいる場合は特に、ベッドで寝たまま移動したいと思うのもわかります。しかし、ベッドがあっても走行中に寝るのは違反になります。後部座席のシートベルトが努力義務だった昔とは違い、2008年に道路交通法が改正されて後部座席のシートベルト着用が義務化されたため、現在はキャンピングカーであっても走行中は座席に座ってベルトをしないと違反したことになります。
罰則はあるの?
キャンピングカーに限らず、運転席と助手席は走行中にシートベルトをしていないと罰金などはありませんが、1点の減点になります。後部座席の人がシートベルトをしていない場合は、罰金や減点はありませんが、口頭での注意を受けることになります。ただし、高速道路で後部座席の人がシートベルトをしていない場合は、1点の減点です。つまり、ベッドで誰かが寝ていた場合、後部座席でのシートベルト義務違反ということで、罰則はありませんが注意を受けることになります。
注意だけだからと油断してはダメ
結局、キャンピングカーのベッドで走行中に寝ることは、違反にはなりますが、それによる罰則や罰金、減点などはありません。だからといってキャンピングカーのベッドで寝ていいと考えるのは間違いです。こうした行為が違反とされているのは、危険があるということ。寝ているときは特に体が無防備になるので、事故にあうとより大きな被害を受けることも多いのです。
実際に、事故の際に後部ベッドで寝ていた家族が車外に投げ出される事故もありました。ベッドに寝たままの移動が許されるのは、救急車や患者搬送車のように、ベッドや患者がしっかり固定されている場合のみ。キャンピングカーの後部座席は必ずシートベルトがついているので、走行中は必ず座ってシートベルトを着用しましょう。
まとめ
たとえベッドが常設されていたとしても、キャンピングカーで走行中にベッドで寝てはいけません。後部座席のシートベルト着用義務は道路交通法に定められているので、必ず座ってシートベルトを着用しましょう。救急車などはその性質上寝たままの走行が認められていますが、一般車には適用されません。