キャンピングカーは、移動手段であると同時に、動く住まいでもあります。
そのぶん、通常の車とは異なる視点でのメンテナンスが必要です。走行系の点検だけでなく、生活設備や電装系の管理も欠かせません。
本記事では、キャンピングカーを長く快適に使うために必要な点検項目とその目安となる頻度を、初心者向けにわかりやすく解説します。
点検すべき主な箇所は?
キャンピングカーには、生活設備など、乗用車にはない機能が多く備わっており、それぞれに定期的な点検が必要です。
【車両本体】
エンジンオイル、ブレーキ、バッテリー、タイヤの空気圧と摩耗など。安全な走行のために欠かせません。
【水回り】
給水・排水タンク、ポンプ、蛇口など。長期間使っていないと、カビや異臭の原因になります。
【電装系】
サブバッテリー、インバーター、ソーラーパネルの配線や充電状態。電子機器の不調を防ぐうえでも重要です。
【内装・設備】
シートやテーブルの固定、収納扉の緩み、冷蔵庫・電子レンジなどの家電類もチェック対象。特に走行中に動く部分は注意が必要です。
点検・メンテナンスの頻度目安
各部位ごとに、点検のタイミングの目安を知っておくと便利です。
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毎回の使用前後に確認:タイヤの状態、ライト類、外装の傷や破損
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月1〜3回程度:水回りの清掃や排水タンクの洗浄、サブバッテリーの電圧チェック、電装品の動作確認
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年1回程度:ブレーキや足回りの整備、ガス設備の漏れ検査、車検にあわせた総点検
また、長距離走行の前後や、長期保管から再始動する前にも、簡単な点検をしておくと安心です。
自分でできること・業者に頼むべきこと
メンテナンスのすべてを業者に頼む必要はなく、一般車と同様、日常的な点検は自身で行うことが可能です。
自分でできる主な項目:
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タイヤ空気圧の確認
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水回りの洗浄・清掃
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サブバッテリーの残量チェック
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室内のネジの緩みや扉のガタつき点検
一方で、以下のような項目は、専門知識が必要なため業者に依頼しましょう。
業者に任せたい項目:
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電装系の配線やインバーターの不具合
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ブレーキや足回りの整備
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ガス設備の漏れチェック
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屋根や窓周りの防水処理の修復
なお、整備業者を選ぶ際は、「キャンピングカー対応可」と明記されているところを選ぶのが安心です。
まとめ
キャンピングカーは、車両と住居が一体になった特別な存在。
だからこそ、こまめな点検とメンテナンスでトラブルを未然に防ぐことが大切です。
日々のちょっとしたチェックだけでも、旅先での安心感が大きく変わります。
大切な愛車を長く快適に使うために、まずは簡単な点検から始めてみましょう。

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